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演題は、「高齢者と肺炎~肺炎は老人の友達~」と題され、大変貴重でわかりやすいお話をいただきました。
「肺炎は老人の友達」と言ったのは、石原先生ではなくウィリアムオスラーというカナダ生まれの有名な医師が言われた言葉だそうです。
よく話題になるお話なので、少し内容を以下に紹介します。
石原先生によると、75歳を過ぎると一気に肺炎の方が増え、死亡に至るケースが多いということです。
私も特別養護老人ホーム勤務時に、肺炎と診断される方が多く、食事の際の誤嚥には気を付けることだとか、口腔ケアに努めることだとか、よく議論になっていましたし、むしろ現場の懸案事項の一つでした。そして肺炎が原因で亡くなられた方も多かったように思います。
石原先生も同じお話がありましたが、特に大事なことは、不顕正誤嚥といって食事中などの誤嚥ではなく、例えば寝ている時などに鼻から少しずつ痰などが、チョロチョロ肺に入り込んでいく誤嚥が問題だと言われていました。
やはり、歳がいくと、仮に気管に何かが入り込んで来ても、繊毛でそれを追い返す力が弱まってくるというのです。
そこで、誤嚥の予防をするためには、うがい・歯みがきをすること、食後2時間くらい座位を保つ、飲み込みやすい食事をすること、などご紹介がありました。
また肺炎にならないためには、体力をつける、風邪をひかない、ゆっくり食べる、インフルエンザに気を付ける、口の中を清潔にする、肺炎球菌ワクチンを接種する、睡眠薬を服用しない、など具体的なお示しがありました。
高齢者の皆様も、ぜひ上記の内容を参考に、日々の生活を送っていただけたらと思います。