2016年7月15日金曜日

企業建設委員会

 本日は、実質第1回目の企業建設委員会が開会されました。所管局は、建設局、水道局、交通局の3局です。前半に、各局の事業概要の説明および報告等を行い、午後からは2ヶ所の実地視察を常任委員会として行いました。1ヶ所目は、奥平野浄水場内にある奥平野立坑「大容量送水管」です。地下50メートルのところに、直径2.4メートルの大きな管が淀川から来た上水を東灘からこの奥平野までの12.8キロメートル敷かれています。途中会下山断層をまたぐ部分は、特殊な少しくねった鋼管が採用されたりしています。大震災の教訓を生かして、災害時にこの大容量送水管が貯水池の役割を果たすことや、既にある送水トンネルに万一があった時のバックアップ体制が保持出来ること、そして何ヵ所かある立坑が配水池の役割が果たせることなど、私達の生命を維持する「水」の供給が、このように相当しっかりした施設によって守られているように感じます。また、この度の熊本地震における神戸市水道局の支援についても、あわせて現地でご報告賜りました。熊本市で
は北区のコーディネーター役を果たしたことや西原村では実質水道職員は1名しかおられなかった中での支援、大切だと感じたことなどが報告されました。本当にしなければならない具体的な仕事を、被災地で支援されたことがよく分かりました。私達神戸市民の誇りです。


 2ヶ所目は、今年65周年を迎える王子動物園を視察致しました。136種817点の動物を飼育しています。また、周年を記念して明日からですが、開園以来活躍した動物たちの「はく製の特別展」が開かれます。大変貴重なキリンやチンパンジー、ゴリラやホッキョクグマなどのはく製が展示され、写真も一緒に撮影出来ます。高井園長さんのお話では、王子動物園の売りは、「動物たちを間近に見れる動物園」だそうです。確かに、動物たちとの距離は近く、コアラやパンダたちの可愛いさ、また猛獣たちの迫力も感じます。ヒョウをバックヤードの檻の目の前で見せていただきましたが、やっぱり猛獣そのものです。職員さんたちも余程注意して仕事に臨まないといけません。施設もかなり老朽化してきている感もありますが、市民の皆さんも恐らく一度は行ったことがある施設と思うので、何となく懐かしさを感じることが出来る場所でもあります。大変貴重な神戸の財産である王子動物園が、今後もますます魅力ある園となれますよう、私達も共に力を合わせていきたいと思います。写真は、地下50メートルのところにある大容量送水管の一番西の端にあたるところと、昭和44年にモスクワ動物園から来たホッキョクグマのはく製「キタオ」です。2メートル20センチの高さがあります。

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