2017年4月5日水曜日

御影公会堂

今日は、観光議員連盟の神戸ムスリムモスクの訪問とともに、午後からは東灘区御影石町にある御影公会堂の耐震改修工事が終了し、竣工前の内覧会に参加させていただきました。
昔から興味のある建物ではありましたが、中に入るのは初めてのことでした。「モダン」という表現が、おそらくぴったりという感じがしましたが、立派なホールや和室、集会室そして名物の食堂と、どの部屋も照明をはじめ木目調やタイル張り、目も冴えるような緞帳、窓のサッシや天井まで、当時の雰囲気を丁寧に残された改修となっていました。また、地階には、御影郷土資料室と講道館柔道の創始者である嘉納治五郎記念コーナーも設置、大変よく行き届いています。屋上にも上がらせていただきましたが、六甲山の風景が気持ち良く広がっており、「東」の雰囲気を良く感じることが出来るところです。
この公会堂は、お酒の白鶴の頭主でいらした嘉納治兵衛さんから当時の額で20数万円の寄付を受け、地元出身の清水栄二さんという建築家で、神戸市の初代営繕課長という地域を代表する方が設計され、御影に縁のあった大林組さんが施工、昭和8年に建てられ現在で80年以上も経つ純日本建築です。ここも大切な神戸の財産です。
垂水にもこのような風格のある施設があれば、などと思い巡らしていました。自分がぐっと感じたイチオシの部屋は、昔は貴賓室と呼ばれていたという202集会室でした。ご近所へお越しの際は、一度お立ち寄り下さいませ。

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