2012年3月22日木曜日

先日の議論

先週のTVタックルの議論の中で、復興庁の復興交付金に関する議論がありました。復興予算配分が岩手県で申請の95%、宮城県が57%との話題で、出演者の大竹まこと氏がなぜそんなに大きな差が出てくるのか、という問いかけに、民主党の京都から出ておられる山井和則衆院議員が、「被災地でない所の耐震化まで入っていたので」などと言った。
そんな発想で「復興」など担う資格を資質も全くない!県内どこであっても、災害から身を守るためには、耐震化は極めて必要不可欠な施策である。被災すれば皆安全・安心な国土づくりをしなければならないとの認識は、現場の知事さんや市町村長さんたち誰もが思っているのである。
 県内の被災地のみ、などという小さくも事務的で、大震災から立ち上がろうとする意欲を削ぎ、いかにも無駄遣いをしていませんと言わんばかりのいんぎん無礼な発想で、「復興」など担えるはずがない!政治家が行政マンの代弁をして、お利口な振りをしている姿そのものである。山井氏個人を非難している訳ではない。民主党の無能さが、被災地の「復興」の妨げになっていることが許されないのである。
 神戸市は震災直後の平成7年から、全市内の小中学校全250校余りの耐震化に取り組んだ。北区や西区といった南部に比べて比較的被害が少なかった区域もである。景気対策も兼ねて前倒しをして、10数年かかってようやく今年、全校の耐震化工事は終了した。神戸が全市一丸となって復旧・復興に取り組んだ結果である。当たり前のことである。けっこう反対の声は大きく聞こえる神戸でも、誰かが耐震化に反対しているとの声は、私は聞いたことがない。仮に反対があったとしても、国民の総意として地震国日本にそのような施策に税金を使ってはいけないのか。
そして合わせて感じたことだが、神戸市から出ている国会議員さん全部で4人、皆民主党か元民主党でいらっしゃるが、被災地出身として何を伝えているのだろうか。党内は一体どうなっているのであろうか。甚だ疑問である。

0 件のコメント:

コメントを投稿