2016年9月7日水曜日

神綱神戸発電所

 本日は、自由民主党神戸市会議員団の会派視察で、灘区にある神戸製鋼所神戸発電所に参りました。
 インドネシアやオーストラリアからの良質な石炭を輸入し、火力により発電しています。出力、発電量は、2機で140万キロワット、この量は神戸市内でこれまでの夏のピーク時の7割分に相当する量との事で、春秋頃だとほぼ100%カバー出来る量です。
 出来た電気は、全部地中を通じて数キロ離れた関西電力に送られています。神戸市内で使われる電気は、ほぼ神戸製鋼さんで作られていると言ってもいいくらいです。
 気になるCO2の問題については、大気汚染防止法の定める数値より厳しい数値で協定を結ばれており、環境保全には出来る限りのことをされているという印象でした。発電量やばい煙の排出濃度などは、神戸市環境局にも随時送られており、事実上管理されている状況です。
また、現在の発電所の契約が切れるということで、新しい国内最高レベルの排ガス処理装置をつけた発電所を平成30年度には、着工される予定です。
現在のところ、福島原発の事故以降、国も原発にかわるべき代替電源をという話もありましたが、事実上大きな発電をするためには、石炭火力しかないとの事で、環境省は厳しい立場でこれまでやって来たということですが、電力業界で一定のCO2削減の枠組みが出来たら、との条件で経済産業省とも合意し、ようやく新しい発電所の設置に向けて、動き始められています。神戸市との環境保全協定もしっかりと遵守されるとの事です。
 また、誰でも立ち寄れる灘浜サイエンススクエアという子供さん向けの発電や環境をテーマにした大きな展示室や排熱蒸気を活用した健康温浴施設、灘浜ガーデンバーデンも併設されています。更に、排熱蒸気は、近所の酒造会社さんの蒸米や瓶の洗浄などに使われています。
 初めての訪問でしたので、業界さんの様々な今後の課題や「電気」について考えさせられた大変有意義な視察だったように感じているところです。

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