2015年7月4日土曜日

現時点の思い

 昨日、定例市会が終了した。本来であれば、少しではあったが議案や委員会での議論等を報告させていただくべきであるが、任期開始早々、「ゆゆしき政務活動費問題」が生じた。
 6月11日の任期開始日の「全体議員総会」という場で、神戸市政治倫理綱領に基づいた「誓約書」なるものに、全員が署名したところである。
 今回の案件は、自民党神戸という私の記憶では、もう5~6年前からある会派が、調査委託費の名目で1000万円以上の不透明と思われる支出をし、それを「甘かった」等という理由で、どこの誰からの金なのか知らぬが、それをもって市に返還するというものである。
 テレビニュースの取材によれば、払われたとする領収書の相手方は、「調査もしてないし、支払われたこともない」とコメントしている始末である。
 これが、もし本当であれば、公金横領か詐欺事件である。
 金を返還するということは、少なくとも、不透明か不適切あるいはウソだったということである。これで世間の許しを請おうというのであろうか。
 そう思わせる話が、昨日行われた市会内での「代表者会議」なるものの中身である。非公開の会議であるが、ご参集の方々は、神戸市会を代表する公人ばかりである。そして、当事者を代表するお二人と。
 我が会派からは、当然北山代表が出席した訳であるが、その報告たるは散々たるものである。これは、あくまで私個人の認識であるが。
 要は、当事者のお二人から成果物と言われる「調査報告書」の提出があったことと、これ程の金額であれば当然議員団で話し合って決められるものではなかったのか、と問えば、団長だけで決めて使うことはあり、更に他会派の団長さんも、それはある、とむしろ擁護する話で、今後こういったことを無くすためにどうしたらいいのか、報告の様式を変えるべきではないか、等という話は少なくとも自民党・公明党・民主こうべさんからは、何も無かったというのである。主に発言していたのは、維新の北山と共産党であったということである。あの神戸市会の中の話であるから、私には実は十分に予測のつく話だが、一般の皆さんからすれば、どうでしょう。
 私は、正直幻滅し、あきれ果てた。そして、少なくとも昨日の話では、次の代表者会議の日程も決められたものではなかったというから、これはいわゆる自公民による「幕引き」と見なさざるを得ないのではないだろうか。
 私達は、このまま黙っているつもりは、毛頭ない。なぜなら、政務活動費の透明性なり、私は特に納税者の視点で「税金の無駄遣いは止めなければならない」といって、つい4月12日に垂水区の皆さんの多大なるご支持で当選させていただいたところであるからだ。
 本来、市会議員の仕事とは、市民福祉の向上を願って、皆さんとの直接的な仕事をすべきところであるが、このような「事件」が、勃発する事態だと、まさに政務活動費をはじめとする議会全体の改革に即着手しなければ、ならない。そして、それはまず維新の党の仲間と共にやらなければならない案件だ。疑惑のお金を、返して終わりだと、この世の中、警察や検察など必要ないのである。
 そして合わせて報告しなければならないが、私達10人の維新の党市会議員団を結成しているのであるが、6月19日に私達が選挙中訴えてきたいわゆる「改革」に大いに賛同していただいた西区の民主党公認の前島議員1人を、市会内で同じグループに入ってもらい、「維新の党・民主党合同議員団」という会派名にして、市会活動を始めたところである。
 民主党公認の方でも、議員定数や報酬の削減に賛同されている議員がおられるのである。それは、自民党でも何人もおられる訳であるが。
 民主党の合同と聞くと、「何しよんや!」といって維新の党の支援者の方々に私は、電話やハガキで怒られている始末であるが、私達は自民党であろうと民主党であろうとその他どんな政党であろうと、「改革」に賛同下さる市会議員の方とは、どんどん連携するべきだと考えている。<br>
 その理由は、ただ一つだ。維新の党としてのこの度の皆さんとの公約を少しでも実現するためである。
 私は、選挙中も選挙前からも、街頭でもう何度言ったかわからないが、定数削減一つにしても、これは条例改正すなわち神戸市会だと、35人以上の賛成がないと実現不能である。いくら「身を切る改革」だといい格好を言ったところで、とにかく無理である。
 そこで私達は、少しでも神戸市会で一歩でも前に進めるために、賛同する前島議員と市会内では活動を共にする決断をした。
 維新の党の看板に民主党という看板が同時に付いている議会会派は、恐らく私達の神戸市会くらいであろう。私は、皆さんご承知の通り、たちあがれ日本出身なので、党是の一つが「打倒民主党」であったので、個人的には正直あり得ない話であるが、そんなことを言っておっては、そう簡単に条例改正は、出来ないのである。
 前島議員は、民主党と言っても、これまでの議案の賛否と思想は、私達と合致するものであった。そして、議長も経験され9期の大重鎮の先生であるが、単なるご意見番ではなく、きちんとお役もしてもらい、「改革」の仕事を果たしていただこうと考えている訳である。当然、その話もした上で、合同議員団の11人となっているのである。
 今の私や私達のおかれている状況を、出来る限り正確にお伝えしようとすると、以上のようなことである。
 とにかく、私に投票して下さった9000人以上の方々の重みは、大変重い。その皆さんの思いに応えるためには、仕事で応えていくしかない、と私は考えています。

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